インボイス制度をめぐる曲解

適格請求書等保存方式、所謂インボイス制度が始まって1年半が経つ。国税庁は、複数税率の状況下でも事業者が消費税を正確に納付するのに必要な制度だとしている。だが、実際は複数税率の有無に拘わらず、多段階課税となっている消費税を過不足なく徴収するためのものと解するのが至当であろう。
ところで、このインボイス制度に反対する者からは、中小零細事業者を圧迫するという主張が聞かれる。消費税は事業者が支払うものであるから、免税事業者から課税事業者への移行を余儀なくされれば、大幅な増税となるからだという。曲解という外ない。
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