2015年3月、私の出身校である大阪桐蔭中学校・高等学校が、生徒の教材費などを必要額より多く保護者から徴収し、その余剰金を裏金として簿外管理していたことが、各社報道によって明らかとなりました。
2014年10月に、予備校主催の模擬試験受験料に係る簿外資金が存在するとの指摘を大阪府から受け、運営主体・大阪産業大学設置の第三者委員会が調査していた過程で、今回の簿外資金が別途存在することが明るみに出ました。
第三者委員会の調査報告書では、資金の簿外管理は前学校長の森山信一氏の主導で行われ、裏金の総額は直近11年間だけでも約4億円と認定されています。裏金口座は1991年に開設されていたことから、不正は20年以上続いてきたと見られていますが、2003年以前の分は銀行側の保存期間の都合上記録がないため、全容解明には至っていません。他にも、保護者会「桐友会」の会費が教員への報酬に流用されていたことが明らかとなっており、同校の一連の不正に対しては更なる追及が必要です。
ここでは、同校の不正会計問題に対する私の見解を公表しています。
- 【 #PayBackToin 】大阪桐蔭の衒気──ある卒業生の回想(2015年3月28日)
- 【 #PayBackToin 】大阪桐蔭への要求文(2015年4月1日)
なお、簿外資金に関する第三者委員会の調査報告書の要約はこちらに記載しています。
- 【 #PayBackToin 】第三者委員会の調査報告書に基づく裏金の内訳(2015年5月17日)
(追記)
2015年12月、創立以来の全生徒を対象として、学校側による返還額の算定が完了、保護者への返金手続きが行われました。
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- 大阪桐蔭が不適切会計処理 「隠し口座にあたる」大阪府が改善指導(『産経新聞』)(2014年11月1日)
- 大阪桐蔭中高が1億円超不正流用、隠し口座で管理 大阪府「悪質な裏金」、補助金大幅減額へ(『産経新聞』)(2015年3月24日)
- 裏金は総額5億円以上 大阪桐蔭不正流用で第三者委(『朝日新聞』)(2015年3月25日)
- 大阪桐蔭、裏金20年超か 「調査前にPC突然壊れた」(『朝日新聞』)(2015年4月6日)
- 保護者会費を教員給与に支出 大阪桐蔭「不適切」認める(『朝日新聞』)(2015年4月15日)
- 大阪桐蔭裏金、新たに2人の告発状 教職員組合「7700万円着服」(『産経新聞』)(2015年5月2日)
- 大阪桐蔭前校長らを刑事告訴へ 裏金問題で 運営法人(『朝日新聞』)(2015年5月23日)
- 大阪桐蔭裏金問題、前校長らの告訴決定 運営法人理事会(『朝日新聞』)(2015年5月28日)
- 前校長らの告訴決定 ブランド品購入1億3千万円、裏報酬を娘にも…(『産経新聞』)(2015年5月28日)
- 大阪桐蔭の裏金問題、運営法人が元主事も刑事告訴へ(『朝日新聞』)(2015年5月30日)
- 学校どう立て直す? 1万5千人が返金対象 裏金問題で大阪桐蔭が説明会(『産経新聞』)(2015年6月13日)
学校側の声明
- 大阪桐蔭会計処理問題に関わる第三者委員会の「調査報告書」について(学校法人大阪産業大学)(2015年3月25日)(Microsoft OneDriveで開きます)
- 大阪桐蔭会計処理問題について(ご報告)(学校法人大阪産業大学)(2015年6月5日)(Microsoft OneDriveで開きます)