近代的な自由を享受しているはずの東アジアで、なぜ我々はこれほど息苦しいのか。その筆舌に尽くしがたい同調圧力や、個を圧殺する「世間」の視線の正体こそ、形を変えて社会の深層に居座り続ける儒教の遺産である。
この連載では、二千五百年前に狂い咲いたこの思想体系が、極東の歴史の中でいかに過激化し、現代に至るまでの全体主義や機能不全の病理を生み出してきたのかを検証する。
中国の強権政治から、李氏朝鮮での苛烈な道徳糾弾、北朝鮮のカルト的首領論、そして日本社会に蔓延する集団主義の美学に至るまで、各国の表皮を一枚剝ぎ取れば、驚くほど酷似した精神の檻が姿を現す。
これは、単なる過去の思想史の講釈ではない。今なお我々の精神を支配し、無意識の自己検閲を強いる「呪い」の正体を突き止め、そこから離反することで、自立した「個」を取り戻すための闘争の記録である。
⁂
第1回 なぜ滅私奉公や独裁に行き着くのか
通底する儒教的メンタリティー
通底する儒教的メンタリティー
第2回 孔子の理想と帝国イデオロギーへの変貌
儒教の理想はいかにして統治のシステムへと改造されたか
(2026年7月6日公開予定)
儒教の理想はいかにして統治のシステムへと改造されたか
(2026年7月6日公開予定)
第3回 「忠孝一本」という歪み
日本における国体思想と軍国主義の温床
(2026年7月13日公開予定)
日本における国体思想と軍国主義の温床
(2026年7月13日公開予定)
第4回 「首領」は現代の聖王か
主体思想に潜む過激な儒教
(2026年7月20日公開予定)
主体思想に潜む過激な儒教
(2026年7月20日公開予定)
第5回 「空気」の正体
家庭、学校、職場に潜む「呪い」
(2026年7月27日公開予定)
家庭、学校、職場に潜む「呪い」
(2026年7月27日公開予定)
第6回(完) 「呪い」を解くために
東アジアの未来と個人の自立
(2026年8月3日公開予定)
東アジアの未来と個人の自立
(2026年8月3日公開予定)
