韓国では、大統領が替わると、なぜか決まって前任者が非業の末路を辿ると言われる。大統領への過度な権限集中、再選禁止による政権末期のレーム・ダック化など、理由は様々考えられよう。ここで筆者は、安定した民主化に必要なある条件が欠けている点を一つの仮説として提起しようと思う。これは、クーデターや政情不安が珍しくない他の途上国にも当てはまることである。

その条件とは、反対勢力に対する相互安全保障である。それが確立されるためには、民主化に向けて適切なプロセスを経る必要があることが示されている。